通勤時間を有効活用する試みも

転職を決意する時の理由として、通勤時間の長さを挙げる人も少なくない。職場先の行き来にかかる時間をもったいないと考えてしまう人が多いというのも、現実として浮かび上がってきているのだ。医師や看護師、薬剤師などが勤務する診療機関においても、同様のことがいえる。できれば住まいから近い現場で勤務したいと考えることは、至って普通だろう。まして家事や育児、介護などを抱える家庭の主婦ともなれば、より一層その傾向は顕著だ。

病院やクリニック、診療所などでの勤務はより厳しさを増している実態がある。高齢化社会の進行という事態が、現場の状況に大きく関係しているのだ。増え続ける高齢者の数に対して、医師や看護師などの医療従事者の数の不足の状況が懸念視されている。人の命や健康を守り抜くことが医療従事者の果たす重要な役割であることは、まぎれもない事実だろう。連日のように身体の不調やケガの治療などで診療機関を受診する患者の数は、上昇の一途を辿っている。

医師や看護師の中には単身赴任者も多く、期間が決められた働き方の従事者も少なくない。そのような人の中にも、通勤時間を苦に転職を希望する人が多いのも現実である。また、長い通勤時間を、自己啓発のための時間として活用するという人も増加傾向だ。医師や看護師としてのスキルアップにつなげるために、電車の中で参考資料を読むという試みが行われている。時間の有効活用という意味では、有意義な取り組みといえるのではないだろうか。